IR information
IR情報
IR information

連結業績ハイライト(2024年3月期)

当社グループを取り巻く環境は、コロナ禍を経て緩やかな景気回復基調にあり、賃上げなど経済に前向きな動きが見られる一方で、引続き原材料価格の上昇、人手不足や人件費及び2024年問題による物流費の増加など厳しい環境が続くと思われます。またエネルギー・原材料及び物流費の上昇等の影響による物価高騰などにより先行きは依然として不透明な状況が続くことが予想されます。 調味料業界におきましては、コロナ禍における内食需要の高まりが継続するとともに、行動制限の緩和等により外食市場の売上も回復してまいりました。 このような環境で当社グループが継続して成長するためには、和弘食品の「三つの誠実」実現に向けて抜本的な企業体質・経営体制の改革、意識改革による構造改革に取組みながら、引続き業務用調味料市場の開拓、拡大に注力していくことが重要であると認識しております。 ①国内事業 国内事業につきましては、成長戦略として、国内の業務用調味料市場の開拓、拡大に注力しております。 新型コロナウイルス感染症対策に伴う行動制限の緩和等により回復しつつある外食市場に対応し、生産能力強化のための人材採用・生産設備の増強を図るとともに、不安定な国際情勢等に起因した、エネルギー及び物流コスト上昇の影響による物価高騰などの影響を十分に考慮し、中長期的な成長のため、社員の意識・旧来型の関連業務を構造的に変革し、製造、営業の両面における生産性の向上を実現する高収益構造の構築に取り組んでまいります。 ②海外事業 当社グループは、成長戦略として海外事業にも積極的な取り組みを行っております。海外事業につきましては、当社グループの将来を担う柱として、2015年9月に子会社WAKOU USA INC.が米国加州で工場を稼働させてから当期が通年稼働の8年目となりました。ラーメンスープ関連製品をメインに、北米を中心とした業務用調味料市場に対して積極的な事業展開を継続し、売上拡大に伴う工場稼働率上昇によって製造原価率の低減を図り、高収益体制の構築に取り組んでまいります。 当期の連結業績は以下のとおりであります。

1.売上高

売上高は、15,416百万円(前期比14.2%増)となりました。 日本セグメントにおいては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し経済活動に対する影響が減少する傾向となったこともあり、市場全体も回復基調となり、売上高は11,820百万円(同10.8%増)となりました。 米国セグメントにおいては、北米のラーメン市場拡大により、主要販売先であります外食向け業務用製品の販売が引続き好調であった結果、売上高は3,745百万円(同24.6%増)となりました。

2.営業損益

営業利益は1,489百万円(同53.1%増)となりました。 日本セグメントにおいては、比較的高利益率の業務用製品の販売が増加し、営業利益は437百万円(同81.0%増)となりました。 米国セグメントにおいては、業務用製品の高い利益率を維持しつつ生産性の向上とコスト削減に継続的に取り組んだ結果、営業利益は1,041百万円(同46.1%増)となりました。

3.経常損益

経常利益は1,540百万円(同48.7%増)となりました。 日本セグメントにおいてはデリバティブ取引による時価評価により、経常利益は454百万円(同53.2%増)となりました。 米国セグメントにおいては、工場に隣接している土地に関わる受取賃貸料による収入が影響し、経常利益は1,074百万円(同45.8%増)となりました。

4.親会社株主に帰属する当期純損益

親会社株主に帰属する当期純利益は1,090百万円(同12.8%減)となりました。 日本セグメントにおいては、当期純利益は329百万円(同35.4%増)となりました。 米国セグメントにおいては、前期に繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の計上があったことにより、当期純利益は793百万円(同21.1%減)となりました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する1株当たり当期純利益は438円18銭となりました。

(単位:百万円)

指標
指標
指標
指標

連結年間業績ハイライト(2020年3月期-2024年3月期)

(単位:百万円)

※売上高には、消費税等は含まれておりません。